あらすじ
十二歳で授かるスキルが、人生を決める世界。
少年ノアトが得たのは
《危機察知》と、前例のない不吉なスキル――《BAD END》だった。
《BAD END》は、
人や場所の未来を色で示す。
何も表示されないときは、安全な日常。
白は、違和感。
緑は、危険が近づいている合図。
黄色は、今すぐ注意しろという警告。
赤は、止めなければ誰かが死ぬ未来。
そして――黒。
黒が見えた時点で、その未来はもう助けられない。
スキルの名を恐れられ、
村で忌み子として虐待されていたノアトは、
冒険者の少女ルナと出会い、
初めて「生きていい」と言われる。
だが、彼の力は万能ではない。
赤が見えれば、叫び、走り、止めることができる。
だが"黒"が見えた未来だけは、
どれだけ足掻いても変えられない。
それでもノアトは進む。
救える未来のために。
救えない未来に、"せめて意味を残す"ために。
これは、
全部は救えないと知りながら、
それでも選び続ける少年の物語。