あらすじ
四十五歳の元支社長・永瀬佑都は、刃物を持った客に刺され命を落とす。
次に目を覚ました彼は、かつて学生時代に遊んでいたテーブルトークRPGによく似た世界で、
滅びゆく剣王国の第一王子として生き返っていた。
この世界にはレベル上限があり、死はやり直せない。
ゲームマスターも存在せず、すべての選択が現実となる――
そんな過酷な世界で、彼だけが「二つのサイコロの六ゾロ=100%成功」を
一日三回だけ成立させる固有ギフト《ダブルシックス・ギフト》を持っていた。
だが、その力は奇跡ではない。
成功の代償として、選ばれなかった未来が消えていく“決断の力”だった。
亡国の王子として生き延び、
父である剣王の遺言に従い、かつての仲間を探す旅に出るユウト。
その傍らには、精霊と弓を極めたハイエルフの少女サラがいる。
これは、かつてプレイヤーだった男が、
GM不在の世界で「王になる責任」を背負い、
七つの国を守るためにサイコロを振る物語