あらすじ
真っ白な雪か降り積もる日、事件は起きた。
主人公である彰良は、血の繋がりもない兄妹と共に、一軒家で暮らしていた。
妹である桜とは喧嘩ばかり、その度に兄の蒼衣がおやつの時間だと言って間に割って入るのだが、それが日常茶飯事。
今日この日も、いつも通り彰良と桜は庭で雪遊びをしながら喧嘩をしていた。
また、蒼衣はおやつだと言って2人を家の中へ誘う。
今日は2月19日、彰良の誕生日である。
蒼衣が作ったケーキを3人で囲み、自分の誕生日を忘れていた彰良は驚きを隠せない。
恐る恐る食べようと、フォークでケーキをつつき、口に運んだ。
食べる直前、蒼衣に声をかけられた彰良は、不思議そうに前を向いた。
しかし、そこに蒼衣の姿はなく、桜の姿もなかった。
家の中を散々見て回ったのに、人の気配はない。最終的に彰良は外へ出て2人を探した。
探す必要など、無かったのに。
庭に出ると、雪の中で座り込む桜の姿が目に入った。その足元に、赤い雪がある事も。
1歩ずつ歩み寄ると、桜の膝で眠る蒼衣の姿があった。動く気配は無く、周りの雪を赤く染めていくだけで、呼吸すらしていなかった。
桜の悲痛な声が小さく呟かれる。
だが…彰良は何もせず、その場で見ているだけ。ただ疑問に思った事を頭の中で呟き続けながら、立ち尽くして2人の姿を目に焼き付けていた。
やがて頭の中で呟く疑問に答えを導く男が現れた。男はこう言った、
?『いい加減…退屈なんだ』と。