あらすじ
世界一位を極めたVRMMOプレイヤーの俺は、サービス終了の瞬間、異世界へ転生した。
そこは、物理無効の竜や触れるだけで死ぬ女神など、理不尽な「神」が跋扈するハードモードの世界。
しかも俺のジョブは、戦闘力皆無の最弱職「罠使い」だった。
剣も振れず、魔法も撃てない。できるのは、スコップで穴を掘り、ワイヤーを張ることだけ。
「正面から戦う? バカ言え。戦いは、始まる前に終わらせるもんだ」
だが、俺には知識があった。
この世界が、かつて攻略し尽くした「ある神話」の構造を持っていること。
そして、無敵に見える神々にも、物理法則という名の「致命的なバグ」が存在することを。
物理無効の多頭竜には、「極低温の地下水」と「熱衝撃」による装甲破壊を。
無限再生する怪物には、「気化アルコール」と「静電気」による体内爆発を。
これは、酒浸りの落ちぶれ騎士を「最強の囮(タンク)」として最前線に立たせ、自分は安全圏からピタゴラ装置のような罠を起動して神々をハメ殺す、性格の悪い狩人の物語。
本人が気づかないうちに英雄へと祭り上げられていく相棒を横目に、俺は今日も影から世界を支配する。