あらすじ
「その『無能』、実は有能につき。」
濁流に呑まれ、19歳の生涯を終えたかと思われた王女リリー。しかし目を開けると、彼女は全く別の人物へと姿を変えていた。
戸惑う彼女を待っていたのは、腐りゆく祖国の姿。
絶望の中、彼女の正体を見抜いたのは、かつて騎士団で「無能」と嘲笑われていたやる気のない門番の青年、カイルだった。
「歩き方が生意気すぎるんですよ、姫様。……さて、反撃の準備をしましょうか」
彼は無能と呼ばれながらも、王から娘を託された存在。
ただ、平和に暮らしたかった二人は、豊かで美しい本来の国の姿を奪還すべく奔る。
仲間に加わるのは、馬鹿にされてきた「無能」な仲間たち――。
コミュニティで「使えない」と見放された癖ありメンバーが、本能型の姫と冷静な影の騎士に率いられ、最強の軍勢へと変貌する。
仲間に受け入れてもらえなかった「無能」たちの、鮮やかな国家奪還戦記、開幕。