あらすじ
ウィーンの宮殿で開かれた舞踏会の夜。
玲奈は幼馴染であり、世界的大富豪と
なったアルフレッドと「美しき青き
ドナウ」を踊る。
しかし、その幸福な時間は突然
終わりを告げた。
アルフレッドは謎の死を遂げ、胸元には
“青きドナウの旋律を辿れ”
と記された紙片だけが残されていた。
遺言により、莫大な遺産の相続条件
は「玲奈が暗号を解くこと」。
舞踏会映像の改ざん、三拍子を利用
した音楽暗号、国際金融の闇組織——
玲奈はアルフレッドの死の裏に
巨大な陰謀が潜んでいることを知る。
やがて浮かび上がるのは、
アルフレッドが“誰かを守るために
選んだ覚悟”と、
彼が最後に信じたもの。
暗号の最終地点で玲奈が受け取るのは、
アルフレッドの遺した
メッセージ——Love and kindness。
ドナウ川のほとりで玲奈が奏でる
ワルツは、静かに彼の想いを未来へ
とつないでいく。