あらすじ
回復魔法が発達した異世界で、
魔法を使わない治療を行っていた治療師アークは、
「非効率」「再現性がない」という理由で王都から追放された。
行き着いた先は、医療の行き届かない辺境の町。
そこで彼は、回復魔法では治らない患者たちと向き合い、
“治るはずのものを、治る形に戻す”医療を続けていく。
小さな成功と、救えなかった命。
その積み重ねはやがて、王都の制度に無視できない結果を突きつける。
だが王都は彼を認めない。
代わりに、“便利な切り札”として使おうとする。
正しさが消費される世界で、
彼は線を引くことを選んだ。
これは、
英雄にも天才にもなれなかった治療師が、
評価されなくても残る医療を貫く物語。