あらすじ
夜勤明けの病院で、看護師の「私」は奇妙な異変に気づく。
入院患者たちが、同じ夢を見ているというのだ。
誰もいない古い町。止まった時計。
そして「起きて」「忘れないで」と囁く、子供の声。
はじめは偶然だと思っていた。
しかし、その夢は次第に広がり、やがて病棟そのものに歪みをもたらしていく。
止まる時計。増えていく影。
少しずつ変わっていく廊下の構造。
そして、自分自身にも起き始める“説明のつかない変化”。
これは夢なのか、現実なのか。
それとも、忘れ去られた何かが、こちら側へ近づいてきているのか。
午前三時で止まった病院を舞台に、
「記憶」と「存在」が静かに侵食されていく、病院ホラー。