あらすじ

この世界では、言葉が現実を決める。 辞書に載った定義は法となり、削られた語は世界から消える。 だが、辞書には公表されない“禁則”がある。 破れば罰される――ではない。 破った瞬間、何が起きるのかが誰にも分からない。 ある日、街で「説明できないズレ」が起き始める。 会話が噛み合わない。文章が同じに見えて意味だけが違う。昨日まで当たり前だった言い方が、今日には禁句になる。 しかも、その変化を「最初からそうだった」と信じ込んでいる人がいる。違和感の原因は、辞書のどこかが“改定”されていること。 けれど改定の痕跡は残らない。残るのは、現場に落ちる「言葉の証拠」だけだ。 禁則は、世界を守るためのものか。 それとも、誰かが世界を書き換えるための鍵か。 真相に近づくほど、言葉が信用できなくなる。 ――次に消えるのは、何だ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/12
  • 現在の作品辞書の禁則