あらすじ
「君のような可愛げのない『能面女』とは、これ以上一緒にいられない」
王宮の夜会で、公爵令嬢エルミラは第二王子から婚約破棄を言い渡された。
極度の緊張で表情筋が死滅しているせいで冷酷だと誤解されているが、実は彼女、内面では誰よりもお喋りで、そして傷ついていたのだ。
(ううっ……酷い。今日のために徹夜で刺繍したハンカチ、渡せなかったな……)
絶望し、無表情のまま立ち尽くすエルミラ。しかしその時、周囲から恐れられる『氷の騎士団長』ジークハルトが吹き出した。
「……っ、くく。君、中身はそんなに騒がしかったのか」
なんと彼だけには、エルミラの心の声が筒抜けで!?
これは、誤解されがちな令嬢が、心の声ダダ漏れのまま冷徹騎士団長に持ち帰られて溺愛され、捨てた王子が社会的・精神的に破滅するまでの大逆転劇。