あらすじ
【軍師は「影法師」。報酬は「最適なライティング」。異色の戦国バディ・ストーリー!】
「大うつけ」と呼ばれた織田信長。
彼が部屋を閉め切り、真昼間から数百本の蝋燭を焚いていたのには理由があった。
彼は、自分の足元に伸びる「影(オレ)」と会話ができたのだ。
冷徹で現代的な知識を持つ「影」は、信長(ワレ)に天下への道を指し示す。
だが、影と話すためには、常にクッキリとしたシルエットを作る「光源」が必要不可欠だった。
「見ろオレ! 南蛮渡来のガラスだ! これでお前の姿も高解像度だぞ!」
「眩しいって! 瞳孔開くわ!」
蝋燭、鏡、金箔の茶室、そして安土城の天守閣……。
信長は影との対話を求め、狂気じみた「照明オタク」となっていく。
周囲がそれを「魔王の儀式」と恐れる中、二人は漫才のような掛け合いで乱世を駆け抜ける。
しかし、運命の本能寺。
四方八方から迫る紅蓮の炎は、皮肉にも「全方位からの光源」となり、物理的に影を消し去っていく――。
光を求めすぎた男と、光に焼かれた影。
笑って、熱くて、最後に泣ける。新しい「本能寺の変」がここにある。