あらすじ
この世界では、生まれながらの「魔力」が全てを決める。
魔力が高ければ貴族の栄華、優秀な冒険者、裕福な人生。
魔力が低ければ底辺の労働者、ゼロなら……まともな仕事すら与えられず、家族からも見放される。伯爵家の長男ライル・ヴァルハートは、十五歳の鑑定で「魔力:0」と判定された瞬間、家から冷たく追放された。
家督を継ぐはずだった長男が「無能」では家の恥──そう判断されたのだ。だが、追放されたその時に目覚めたのは、世界でも類を見ない神級チート「無限起源」。
世界そのものと直結した無限の魔力、全属性完全支配、身体能力の超越、そして使えば使うほど無限に強くなる成長無制限の力。ライルは王都の冒険者ギルドにFランクで登録し、誰も座らない隅のカウンターを定位置にする。
装備もなし、魔法も使えないはずの少年が、薬草採取の帰りにゴブリン五匹を一瞬で消滅させ、依頼を四十分でクリアした瞬間──伝説が始まった。毎日、どんな難易度の依頼もワンパンで即終了。
周囲が騒然とする中、ライルはただ静かに座り続ける。
優しくて美人の受付嬢シルヴィアとの穏やかなやり取りが、少しずつ心を温めていく。追放された「魔力ゼロの落ちこぼれ」が、実は最強だった