あらすじ

AIとバイオ技術が融合する近未来日本。 「Article 9」と呼ばれる謎の技術が、水面下で流通し始める。 それは―― 人の記憶と感情を転写し、 “愛”を永続させるためのシステムだった。 だがその正体は、 国家の理念を、国家自身に突きつける 合法的な復讐装置でもあった。 登場人物 ■ ミナト Article 9の実務を担う、選別担当者。 依頼者の感情や動機に一切興味を示さず、 ただ「実装に耐えるかどうか」だけを見極める。 承認欲求を持たない。 善悪にも、法にも、社会的評価にも関心がない。 彼女の唯一の動機は―― 人類の社会性が、どこまで変質しうるかを見ること。 ■ 九条 Article 9の理論的支柱であり、危険な学者。 倫理的議論を一段飛ばし、 「可能かどうか」だけを問い続ける。 自分が世界を壊しうる存在であることを自覚している。 そして、それを恐れていない。 ■ 西崎 千尋 ミナトの前に現れた、特異な依頼者。 その依頼内容は、 Article 9の核心―― 「人間は愛を複製できるのか」 という問いの、ど真ん中を突いていた。 彼女の存在は、 物語の終盤で決定的な意味を持ち始める。 ■ エコー ネット炎上案件専門の“火消し屋”。 言葉を武器に、議論そのものを無力化するアウトサイダー。 正義も思想も持たない。 承認欲求もない。 あるのは、徹底したリアリズムだけ。 ミトコンドリアから「アウトレット」としてスカウトされ、 Article 9の外縁へと引き込まれていく。 ■ ミトコンドリア 国産生成AI Friendsの裏側で動く、フラットで統制機関を持たない組織。 アウトレットやラムダを選別・配置し、 世界の“火種”を水面下で処理する。 ■ リサ・モリヤマ AI専門のフリー・ジャーナリスト。 思想も主張も語らず、 事実だけを、高付加価値の商品として売る。 1年前のバイオAI研究所爆破事件をきっかけに、 ETHICとArticle 9、 そして千尋へと繋がる“真実”に近づいていく。 彼女自身もまた、 物語の核心と無関係ではない出自を抱えている。 ■ ETHIC 武装倫理団体。 倫理を“守る”ためではなく、 世界に突きつけるために暴力を使う集団。 彼らがリサに見せたのは、 爆破ではない。 壊されなかったものだった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/12/31
  • 現在の作品Article 9 永遠の愛 — それは福音なのか、呪文なのか!?