あらすじ

目を覚ますと、俺は貴族令嬢の体になっていた。 異世界に転生したらしい。しかも、憑依先は金髪碧眼の美少女・クラリス。 困惑する俺に、頭の中で声が響いた。 『私の体を勝手に動かさないで』 なんと、体の持ち主クラリスの意識が残っていた。 彼女は俺に体の主導権を奪われ、意識だけが閉じ込められていたのだ。でも俺だって令嬢として生きるなんてゴメンだ。 「協力しましょう。解決策が見つかるまで」 こうして、奇妙な二人三脚が始まった。 ピアノの稽古、社交界のマナー、婚約者との会話―― クラリスの指示を受けながら、俺は令嬢を演じる日々を送る。 最初は苦痛だった。 でも、いつしか彼女との会話が楽しくなっていた。 いつも隣にいてくれる彼女が、愛おしくなっていた。 三ヶ月後、ついに解決策が見つかる。 俺の魂を別の器に移せば、クラリスは自由になれる。 「よかったな、クラリス」 体を返して、別れた。 これで全てが終わる――そう思っていた。 彼女に体を返し、俺の役目は終わった。 元の世界にも戻れない。この世界にも居場所はない。 ナイフを手に取った夜、彼女が叫んだ。 「もう、絶対にしないで!」 「だったら私の為に生きて。私はあなたに生きて傍にいてほしいの」 ――彼女も、俺を愛していた。 性別も身分も違う。でも、彼女のためなら生きられる。 失ったものは多い。でも、未来は作れる。 愛する人のそばで。この世界で。二人で。 カクヨムとハーメルンでマルチ投稿してます。

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小説を読もう2025/12/31
  • 現在の作品貴族令嬢に憑依したけど体を返そうと思う