あらすじ

「神の奇跡」を、この国では粉にして飲む。 エーテル。神が遺した魔力の残滓を粉末にした、美しき劇薬。 それを啜(すす)る者は痛みから解き放たれ、代わりに肉体を「石」へと変えていく。 妾(めかけ)の子として疎まれる王女アリサは、石畳にこびりついた「元・人間」の輝きを、誰よりも冷めた目で見つめていた。 やがて神は死に、奇跡の供給が止まる。 救済という名の毒に焼かれ、狂乱が街を埋め尽くすなか、アリサは石化の呪いに怯える少年を連れ、王宮を後にした。 彼女の手にあるのは、祈りの聖典ではない。 神の嘘を暴くための翻訳筆と、運命を切り拓くための刃。 「神様、ご安心を。 祈りを忘れた私たちは、あなたの呪いを解き明かし、この壊れた国を建て直してみせます」 ――これは、神の呪いに蝕まれた王国を、知性と武力で奪還する王女の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/30
  • 現在の作品奇跡の粉(くすり)を啜る国 ――妾の王女は祈りを忘れる