あらすじ

藤井玲は、速さを誇らない。 青雲モビリティ大学校に通う整備科の学生で、放課後は黙々と車を走らせ、 「壊さずに速い」状態を作ることだけを考えている。 勝つためでも、見せるためでもない。 ただ、判断として正しい走りをしたいだけだ。 ある夜、閉鎖間際の鵠沢峠で、 玲は一人の女性ドライバー・秋月真希と出会う。 彼女が口にしたのは、 「速いね」でも「すごいね」でもなかった。 ――踏めるのに、踏まない判断がいちばん上手い。 その言葉に、玲はうまく返事ができない。 否定できず、肯定もしきれず、 ただ「悪い気はしない」という感覚だけが残った。 理性で走る男と、 理性で世界を見てきた女。 整備、走行、判断、日常。 共闘と信頼を重ねるうちに、 二人は少しずつ、感情の距離だけを縮めていく。 これは、 激情も奇跡もないけれど、 理解されることで始まる、現実基調ラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2025/12/30
  • 現在の作品壊さずに速い。夜の峠で出会った彼女は、その精度を見抜いた