あらすじ
《あらすじ》
──君を待っているよ。
おいで、抱きしめてあげる。
もう、離さないよ──ルカ。
夢の中で繰り返される、優しい声。
その正体を知らないまま、レイルは目を覚ます。
レイル=アステル・ルカ、二十一歳。
幼い頃に両親と生き別れ、親戚の家を転々としながら生きてきた。
そしてある日、養い主のダリオから告げられる。
「喜べ。お前、売られることになったぞ」
行き場を失ったレイルが向かったのは、風と星砂の町〈ファロ最果て〉。
海辺にぽつんと建つ探偵事務所だった。
そこには、癖の強い仲間たちと、冷たい口調なのに、なぜか放っておいてくれない青年・ソナがいた。
探偵業のバディとして、ソナに認められたい。役に立ちたい。隣に立ちたい。
その一心で空回りしながらも、無欲だったレイルの心は、少しずつ「欲」を知っていく。
──この場所に、いてもいいのだろうか。
──この想いは、恋なのだろうか。
そして再び、夢の中で囁かれる声。
「君を待っているよ」
レイルが選ぶ未来とは。
夢の中の“あの人”の正体とは。
無欲な子犬が見つける、初めての居場所と恋の行方は──。
此方の作品は、第27回ルビー小説大賞に応募作品予定です。
本文、投稿時に大幅改稿する場合があると思いますがご了承ください。