あらすじ

「あの日、私を救ったのは、あなたの未来でした」 雨の匂いが街に残る午後の図書館。 司書として働く栞(しおり)の前に、影を帯びた瞳の青年・直人が現れる。 彼はいつも、絶版になった古い物語『赦しについての短い話』を借りていった。 静かに重なる二人の時間。 しかし、直人の震える右手には、五年前の雨の日に隠された、残酷で優しい秘密が宿っていた。 「雨の匂いがすると、君を思い出すからだ」 なぜ、彼は会ったばかりの私の名前を知っているのか。 なぜ、彼の描くパレットから色は消えてしまったのか。 これは、深い喪失を抱えた二人が、記憶の棲む図書館で「再生」を見つけるまでの、静謐で美しい愛の物語。 降り続く心の雨が上がり、最後の一冊を閉じたとき。 あなたの心にも、優しい光が差し込むはずです。

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小説を読もう2024/08/09
  • 現在の作品光の図書館 ― 赦しの雨が上がるまで