あらすじ
王都の旧市街、地図にも載らない迷路の奥。
そこに、冒険者たちが「絶対に近づくな」と恐れる一軒の武具店があった。
店主の名はグレイ(38)。
死んだ魚のような目と、店の不気味なロゴマークのせいで、巷では『死神の工房』などと呼ばれているが――
「いらっしゃい。……なんだ、ひやかしなら帰ってくれ」
その正体は、客が来なくて暇を持て余しているだけの、超・凄腕職人だった!
ある日、グレイの店に一人の少女が迷い込む。
大手『ゴライアス商会』の粗悪な剣を売りつけられ、借金まみれになった新人剣士、リズ。
「私、力が強すぎて……すぐに武器を壊しちゃうんです」
泣きじゃくる彼女に、グレイは静かにブチ切れた。
「才能がない? 馬鹿言え。お前の筋肉は『極上』だ」
「そのバネに耐えられる剣が、市販品にあるわけねえだろ」
彼が渡したのは、鉄屑同然の見た目をした『魔改造・大剣』。
それは、少女の怪力に耐えるだけでなく、触れた魔物を原子レベルで分解するトンデモ兵器だった!?
これは、職人気質なおっさんが、
「壊し屋」の剣士
「ノーコン」の魔法使い
「影が薄い」没落令嬢
といった訳あり少女たちを拾い、その欠点(バグ)を「魔改造装備」で最強の長所(仕様)へと変えていく物語。
少女たちがSランクへと駆け上がる頃、彼女たちを捨てた悪徳商会は気づくことになる。
「あの『死神』を敵に回したのは、間違いだった」と。