あらすじ
欲しがり屋の姉に、私はずっと譲り続けてきた。
服も、居場所も、評価も。
それが「妹」として、正しい生き方だと思っていたから。
けれど、何もかも失ったある日、
私はようやく気づく。
――奪われていたのは、物だけではなかったのだと。
誰かを責めたいわけじゃない。
復讐がしたいわけでもない。
ただ、自分の人生を取り戻したかった。
そうして選んだ小さな一歩が、
思いがけず穏やかな日々と、
私の選択を否定しない人との出会いを連れてくる。
これは、
「我慢する役」を降りたひとりの女性が、
静かに幸せを選び直す物語。