あらすじ
この物語は、
“英雄にならなかった男”の記録である。
異世界《エリオス=グランディア》。
この世界では、国家や神々が
異界から魂を呼び出し、英雄として使い捨てる。
主人公レオン=アルケイオンは、
事故死をきっかけにこの世界へ転生し、
《知識神の演算式(アーカイヴ)》という
世界を数式として読み解く力を授かった。
冒険者として活動する中で、
彼は気づいてしまう。
英雄は、称えられるために存在するのではない。
消費され、消えるために用意されているのだと。
王国は彼を「英雄候補」として記録し、
教会は彼を「観測対象」として見始めた。
そして今――
レオンは王都へ招かれる。
剣も魔法も通じない場所。
政治と信仰が絡み合う檻の中へ。
これは、
英雄として選ばれなかった者が、
選ぶ側に回ろうとする物語である。