あらすじ
目を覚ますと、世界は微妙にズレていた。通っていたはずの学校、見覚えのある街並み。けれど、クラスメイトは知らない顔ばかりで、人々は当たり前のように“祝福”と呼ばれる力を使っている。
この世界では、祝福の有無が人の価値を決める。持つ者は尊ばれ、持たぬ者は見下される。ただ、それだけのこと。
そして、水嶋奏翔は、「弱小祝福」として最底辺の立場に置かれていた。置かれていたことにされていた。
何故なら元々この世界の住人じゃないのだから。それなのにクラスメイト達は奏翔を元々いたものと認識し、蔑んでくる。
唯一、同じく転移したクラスメイト霜月佳恋も同じような状況になっていて……
その後、奏翔たちは、これは偶然ではなく、選ばれた結果だと告げられる。
理不尽と格差が支配する異世界で始まる、“祝福されぬ者”の転移譚。