あらすじ
異世界の森で暮らすエルフのリシアは、古い絵本に描かれた「日本」という国に、ずっと憧れを抱いていた。
高いビル、きらめく夜景、コンビニの明かり、おにぎりやラーメン……すべてが夢のように美しく見えた。
ある夜、強く願った瞬間——彼女は本当にその絵本の世界、東京の公園に落ちてきた。
言葉は不思議と通じるのに、現代の喧騒と光の洪水に圧倒され、怯えるリシア。
そこで出会ったのは、仕事帰りの普通のサラリーマン・悠真。
疲れた顔をしながらも、迷子の少女を放っておけず、手を差し伸べる優しい男性だった。
コンビニのおにぎり、熱々のラーメン、秋葉原の賑わい、スーパー銭湯の温もり、スカイツリーの夜景……
絵本でしか知らなかった日本の「日常」が、リシアにとっては奇跡のような感動の連続。
そして、そばにいてくれる悠真の温かな手、貸してくれた大きすぎるTシャツの匂い、守ってくれる腕の強さ——
そんな一つ一つが、リシアの心を甘く、切なく揺さぶっていく。
「いつか帰らなければならないのかもしれない」
それでも、悠真と過ごす時間が愛おしくてたまらない。
帰還の兆候が現れたとき、二人は初めて本当の気持ちを伝え合う。
絵本で憧れた国で始まった、純粋で甘い恋。
文化の違いが生む可愛らしいギャップと、守り守られる関係から生まれる溺愛感がたっぷりの癒し系異世界恋愛短編(全5話完結)です。
読めばきっと心が温かくなる、優しいラブストーリーをお届けします。