あらすじ
グラボを買ってユーザー登録をしたら、自動応募の懸賞に当選していたらしい。
その賞品ってのが「異世界転生」だったんだよ。
え? 言ってる意味がわからない?
自分もわからんし、それは他人にもわからないよね~
『朝起きて パソコンつけたら メールあり 懸賞当たり 異世界転生』
こんな感じ?
どう考えても迷惑メールの類いにしか思えないだろ……。
という訳で。
いつも通りに在宅ワークを始めたんだけど、派遣先のプロパー社員からチャットで『異世界転生のご案内』が来ました!
え?
何?
お前が異世界の神だって!?
同時応募した懸賞の当選商品は [異世界転生]?
いや……そんなの要らないけど!?
――ってこれ、実は異世界神の欲望を叶えるための口実でしたってどういうこと?――
オイ! お前のお手伝いの一環で異世界に送られるってなんなんだ!
なに言ってやがる、このポンコツ創造神め!
俺がプロパー社員のキミに、なんか悪いことでもしたのか?
んん?
自分、特に目をつけられるような才能もない、只のチビハゲデブのおっさんですよ?
…
……
これって、たまたま派遣先のプロパー社員が異世界神だっただけだよね?
俺 ぷるぷる(脂肪)
「いじめないで? 僕、悪いBP社員じゃないよ?」
異世界神
「自分と似たような外観(チビ・デブ・ハゲ)の人に、ソレ言われると気持ちが悪いですね。
ま、理由はいずれ教えますから」
いずれ教えますから、じゃねぇよこのハゲ!(特大ブーメラン)
◇
俺は最初、ただの [中年のおっさん] が運良く(悪く)異世界に行くだけ。
そんな風に思っていたんだ。
だけど、人間への転生を果たしたその時から、俺の運命の歯車は大きく狂いだした。
全部がふざけた遊びのようなものだと思っていた。
異世界の創造神が、俺のために造りだしただけの、ただの余興だと考えていた。
実際にはその通りなんだろう。
だた、それによって運命に翻弄される世界の住人達が居た。
最初に俺に与えられた異世界の人生は、一人の少年から奪い取った未来だった。
未だ知ることが出来ない神の意志。
その神により創造された異世界で、俺は一体何を求められているのだろうか……。
その答えは、世界を創造した神本人だけが知っている。