あらすじ
感情を表さない男・相葉耀は、ひょんなことから悪魔ラウムを召喚し、半ば強引に酒を酌み交わす羽目になる。
平凡なはずのその夜が、日常を少しずつ軋ませはじめた。
ラウムの余計なお世話で、「護衛」と称する二人のサキュバス——アンナとレイとの同居生活が始まる。
騒がしくも心安らぐ彼女たちとの日々の中で、耀の中に眠っていた『別の存在』が、静かに目を覚ましはじめる。
それは過去の痛みか、それとも真の願いか。
微笑むたびに感情を感情を押し殺してきた耀は、やがて悪魔やサキュバス、人間たちとの関わりの中で、現実と夢、そして神々の領域や死後の世界へと巻き込まれていく。
平穏の中にありながら、現実と概念と夢の狭間で、試される彼らの心。
耀の闇に導かれ集う、それぞれの過去を背負った者たちが、変わりゆく心と関係の中で『幸せ』というものの輪郭を、静かに探していく物語。
※本作は「小説家になろう」で公開中の同名作品を、大幅に改稿したものです。