あらすじ
貧しい家に生まれ、遺産として“猫一匹”だけを受け取った青年ジャック。
絶望する彼の前で、その猫は突然喋り出す――しかも、やたらと口が悪く、有能だった。
王様への献上、侯爵家の策略、魔法使いと姫君の恋。
猫の導きで物語は不思議なほど順調に転がっていくが、
そこには偶然では済まされない“理由”が隠されていた。
この猫は何者なのか。
なぜジャックを助けるのか。
そして、愛はどこから始まり、誰のもとへ受け継がれていくのか。
笑えて、少し皮肉で、やがて胸を締めつける――
これは、愛に生きた猫と、不器用な青年が辿り着く、ひとつの答えの物語。