あらすじ
記憶を失った王子×森の奥で暮らす薬師。
身分違いの二人が織りなす、切なくも温かい再会と愛の物語。
人里離れた深い森の奥、ひっそりと暮らす薬師のフィンは、ある嵐の夜、傷つき倒れていた赤髪の青年を助ける。
記憶を失っていた彼に「アッシュ」と名付け、共に暮らすうちに、二人は互いになくてはならない存在となり、心を通わせていく。
しかし、幸せな日々は突如として終わりを告げた。
彼は隣国ヴァレンティスの第一王子、アシュレイだったのだ。
記憶を取り戻し、王宮へと連れ戻されるアッシュ。残されたフィン。
身分という巨大な壁と、王宮に渦巻く陰謀が二人を引き裂く。
それでも、運命の番(つがい)の魂は、呼び合うことをやめなかった――。
【登場人物紹介】
◆フィン
森の奥で薬師として暮らすオメガの青年。穏やかで献身的な性格だが、芯は強い。優れた薬学の知識を持つ。孤独な生活を送っていたが、アッシュと出会い、温かな愛を知る。
◆アシュレイ(アッシュ)
隣国ヴァレンティスの第一王子。アルファ。政略結婚から逃亡中に襲撃され、記憶を失いフィンに拾われる。森では純朴な青年「アッシュ」として過ごすが、本来はカリスマ性と責任感を持つ気高き王子。
◆ゼノン
ヴァレンティス王国の近衛騎士団長。アシュレイの忠実な部下。