あらすじ

二十年前、俺は異世界を「消去(デリート)」した。 すべてを灰にする殲滅魔法を設計し、終戦をもたらした男・今泉恒一。彼は日本で平穏な日常を手に入れていたが、異世界は再び破滅の淵に立たされていた。 周辺諸国による包囲網、止まらない侵略の足音。 しかし王国内では、かつての悲劇への恐怖から「殲滅魔法の完全撤廃」を叫ぶ民衆の声が吹き荒れる。 抑止力を失えば滅び、使えば再び地獄を招く――。 異世界(王国)の盤面は、まさに完璧な「詰み(チェックメイト)」を迎えていた。 「助けてくれ、今泉。私一人では、この濁流を止められない」 かつての友の悲鳴に応え、恒一は再び立ち上がる。 だが、かつてのような野蛮な破壊を繰り返すつもりはない。 日本政府、防衛省情報部、そして空を埋め尽くす最新鋭のドローン網。 恒一は物理学の知見と現代日本の演算力を携え、再び異世界へ降臨する。 目的は、絶望的な盤面を根底からひっくり返すこと。 「魔法」という不確かな神秘を、誰も抗えない「システム」へと書き換え、世界を再起動(リブート)する。 ど素人に、俺のコードをこれ以上弄らせるわけにはいかない。 魔法設計者(アーキテクト)による、二十年越しの「詰み」を外す戦後処理が今、始まる。

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小説を読もう2025/12/29
  • 現在の作品異世界で戦犯になったおっさんですが、再び戦場へ向かいます ――不可視の同盟国――