あらすじ
「リアナ・バーンズ! 魔力無しの無能なお前との婚約は、今この時をもって破棄する!」
学園の卒業パーティーで、第二王子カイルから婚約破棄を言い渡された伯爵令嬢リアナ。献身的に彼を支えてきた日々は、隣で勝ち誇る男爵令嬢によって否定された。
無実の罪を着せられ、衛兵に取り押さえられそうになったその時――。
「……騒がしいな。その令嬢が不要なら、私が貰っていこう」
現れたのは、国一番の魔力を持ちながら、その冷酷さゆえに『化け物』と恐れられる魔導公爵・アレクシスだった。
捨てられたはずが、アレクシスの屋敷に連れ帰られたリアナは知ることになる。彼が『化け物』などではなく、ただ不器用なだけの優しい青年であること。そして、リアナの持つ「無能」とされた力が、実は彼を救う唯一の『調律魔法』であったことを。
これは、愛を知らない公爵と、愛を裏切られた令嬢が、互いに最高の幸せを掴み取り、愚かな元婚約者たちが破滅していく逆転の物語。