あらすじ

「温井、三宅。貴様らの血を啜るまで、俺の冬は終わらん」 数珠を捨て、刀を執れ。仏を殺し、修羅を生きる。 天正五年。能登の巨城・七尾城が陥落した。 重臣たちの裏切りにより、名門・長一族は老若男女を問わず皆殺しにされた。 岐阜の寺で修行に明け暮れていた僧侶・円山は、一族滅亡の報を受け、数珠を千切り捨てる。 仏の慈悲など、能登の荒波に消えた。 彼は名を捨て、衣を脱ぎ、一振りの刀を研ぎ澄ます。 名は長九郎左衛門連龍。 織田信長に牙を認められ、前田利家の影となって戦場を駆ける連龍は、いつしか「織田の魔犬」と恐れられる存在へと堕ちていく。 能登、加賀、越中。雪と泥に塗れた七年、二千五百日の果てなき狩り。 執念が雪を溶かし、血が氷を染める。 実在の武将・長連龍の生涯を描く、戦国復讐ハードボイルド。 「雪が落ちてくる。音はなかった――」

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カクヨム
カクヨム2025/12/29
  • 現在の作品【完結】還俗の刃 ――能登・長連龍の復讐――