あらすじ

遠縁の親戚の死により、唯一の相続人として一軒家を受け継いだ淳は、家族四人で内見のためその家を訪れる。家具や生活の痕跡は生前のまま残されており、家には人の不在とは裏腹な“気配”が満ちていた。二階の寝室でクローゼットを開けた瞬間、淳は中から伸びた異様な腕に掴まれ、闇の奥へ引きずり込まれそうになる。命からがら一階へ逃げると、直後に寝室から悪魔のようなうめき声が響き、扉はひとりでに閉じられる。 この異常な出来事を解決するため、淳は霊能力者・間宮響子にお祓いを依頼する。現地を訪れた響子は、クローゼットがこの家に封じられた“罪”の入口であり、かつての住人が生み出した邪悪な存在が次の宿主を待ち続けていることを見抜く。激しい霊的対峙の末、響子はそれを封じるが、完全な終焉ではないことを示唆する。 家は取り壊され、日常は戻ったかに見えた。しかし更地となった土地には、なおも“閉じられた空間”への執着が残り、人知れず新たな恐怖の芽が息づいていることが暗示され、物語は不穏な余韻とともに幕を閉じる。

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小説を読もう2025/12/29
  • 現在の作品クローゼットの中で息をする者-間宮響子-