あらすじ
浅草――昔ながらの香りが残るこの街は、いつの間にか最新技術の観光地にもなった。
雷門の前では、自撮りロボットが人力車と並んで写真を撮り、
参道の屋台では、AIが唐揚げの温度管理をしていたりする。
伝統と未来が同時進行する街。
そして、その中心にある交番には、一人の警察官がいる。
雷電轟(らいでん・ごう)。
浅草生まれの浅草育ち。
機械オンチだけど、人情だけは誰にも負けない。
周りからは親しみを込めて、こう呼ばれている。
――雷さん。
「はぁ……またAI絡みのトラブルかぁ。ほんと世話が焼けるね」
今日も交番には、AIの暴走だの、ドローン迷子だの、ロボットの恋愛相談(?)だの、
人間より機械のほうが相談に来る始末。
それでも、雷さんは交番の前を掃除しながら、空を見上げて笑う。
「ま、困ってるなら助けるさ。人でもAIでもね」
そんな雷さんとAIたちが織りなす、ちょっと騒がしい毎日が始まる。