あらすじ
「あはは! 『断眠の塔』で不眠に狂って死んでね。貴女の婚約者も名声も、全部この聖女様がもらってあげるから!」
睡眠不足で過労死し、悪役令嬢に転生した元社畜のリネムは、聖女の罠により、入ったら最後、永遠の不眠に苛まれる監獄塔へ追放されてしまう。
発狂必至の地獄……と思われたが、リネムは歓喜していた。
「やっと、堂々と寝られる!」と。
実は彼女には、前世の過労の反動か謎のチート能力があった。
それは――【受けたダメージや呪いを、すべて「眠気」に変換する】こと。
塔の不眠呪い? → 「最高の入眠BGM(子守歌)です」
看守の拷問? → 「マッサージかな? 気持ちよくて寝ちゃう」
魔族の襲撃? → 「睡眠妨害だ! 殴れええええ!!」
リネムは安眠のために、邪魔する襲撃者や魔族を「あくビーム」と「物理」で次々と沈黙(スヤァ)させていく。
前世のビジネススキルを駆使して彼女が作った快適な「おやすみ部屋」には、凶悪な囚人や屈強な看守長までもが癒やしを求めて集まり始め、いつしかリネムは塔の支配者に!?
一方、リネムを追放した王都では、聖女がリネムの「あくび」でボロを出し始めていた。聖女の奇跡は消え失せ、その嘘と無能さが白日の下に晒されようとしていた……。
これは、二度寝のためならラスボスも殴り倒す、元社畜令嬢の「おやすみ改革」の物語。