あらすじ
「リーゼロッテ・アークライト! 貴様との婚約を破棄する!」
卒業パーティーの会場で、王太子殿下の高らかな宣言が響き渡った。
理由は「可愛げがなく、仕事ばかりで俺を癒やさないから」。
隣で微笑む男爵令嬢に乗り換えるらしい。
周囲はあざけるような視線を向けるが、私は静かに微笑んで一通の書類を差し出した。
「承知いたしました。では、これまでの王太子業務代行費と、未払い残業代の請求書です」
「は?」
呆気にとられる殿下を置いて、私はさっさと国を出る……つもりだったのに。
「払おう。その代わり、私と結婚しろ」
なぜか、"氷の魔導宰相"と恐れられるアレクセイ閣下が、全額肩代わりすると言い出して!?
「君を逃がすつもりはないよ、私の可愛いリーゼロッテ」
これは、有能すぎて敬遠されていた公爵令嬢が、独占欲強めな冷徹宰相に捕まり、甘々に溺愛される逆転劇。
(※元婚約者は書類の山に埋もれて破滅します)