あらすじ
「あなたは、読まなくていいところまで丁寧な本みたいな方ですね」
「……はい?」
貴族令嬢ヴィヴィエンヌの婚約者は、条件も人柄も完璧──ただし、言葉選びだけが致命的に変だった。
白鳥や蜂、雲や本の話ばかりで、肝心の気持ちはまったく見えない。優しいのは分かる。でも、それって口説いているの? 雑談? 試されてる?
「婚約者なのだから、ちゃんと理解しなければ」
そう思って意味を真剣に考え始めたヴィヴィエンヌは、気づけば大混乱。果たして彼女は、意味不明な比喩の山を乗り越えて婚約者の本心にたどり着けるのか?