あらすじ
桐生院瑠美(きりゅういん・るみ)は、かつてスクールカーストの頂点に君臨した陽キャのお嬢様。
卒業後は冷徹な合理主義で巨大企業を率いた女社長。
しかし47歳になった彼女を待っていたのは、神経早老症による死の恐怖と、見舞い客さえいない深い孤独だった。
「もう一度、人生をやり直したい」
その執念で、若返り薬の臨床試験に参加した瑠美は、奇跡的に17歳の美貌を取り戻す。
だが、副作用が生じた。それは、脳の回路が書き換わり、「繊細で臆病な性格(陰キャ)」になってしまうこと。
治療継続の条件は「脳内の幸福度を高く維持すること」。
主治医に勧められ、俳優養成所に通い始めた瑠美は、そこで運命の出会いを果たす。
目の前に現れたのは、かつて自分を「中身がない」と拒絶した初恋の相手・如月蓮(きさらぎ・れん)の息子、律(りつ)。
父である蓮の二世俳優である重圧に苦しむ律と、過去の傲慢さを捨て「弱さ」を知った瑠美。
演劇『ロミオとジュリエット』の稽古を通じ、二人の魂は共鳴し始める。