あらすじ

星が見えなくなった巨大都市を舞台にした、静かな夜の物語。  頭上には企業広告を流しつづける〈軌道広告リング〉、 地上にはネオンとビルの灯りが満ちている。 そんな「光害」の街で、元・天文志望の男・早瀬遼は、 小さなプラネタリウムで、再現した人工の星空を「売って」いる。  物語は、ある夜に訪れた一人の女性客・水城との出会いを軸に、 同じ出来事を「陽の遼」「陰の遼」という二つの性格から描き分けた。  軽口を交えながら星を語る遼と、言葉を選びすぎてしまう遼。 どちらも同じ過去と同じ仕事を持ちながら、世界の見え方と夜の手触りが変わっていくことだろう。  プラネタリウムの星、軌道上の衛星、タバコの小さな火。 さまざまな光のモチーフを通して、 「消えていくもの」と「それでも残ろうとするもの」、 そして自分の放つささやかな灯りはどこまで届くのかを静かに見つめる、 二章構成の短編。 2025.12.28 完結

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エブリスタ2025/12/28
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