あらすじ
世界は、真実を知ってしまった。
人型機動兵器《リリウム・ノクス》が暴いたのは、
戦争の裏に隠されてきた命令と犠牲、そして人類自身の選択だった。
その公開以降、戦争は終結したかに見えたが、
平和は決して訪れなかった。
命令に従わない兵器。
人類にも敵対せず、味方にもならない存在。
《リリウム・ノクス》は、英雄ではなく
**“境界を壊す危険因子”**として世界に恐れられる。
操縦者ユウトと共に、国家にも組織にも属さず彷徨うノクス。
だがその行く先で、彼らは同じ名を持つ存在と遭遇する。
――《リリウム・シリーズ》
人類が密かに生み出した、
“ノクスを再現しようとした自律型人型機動兵器”たち。
だが彼らは問う。
「なぜ、お前だけが選ぶ自由を持つ?」
一方、人類側では
兵器と人間の境界を管理する新組織
**《境界管理局(ボーダー・オフィス)》**が設立される。
彼らの目的はただ一つ。
境界を曖昧にする存在を、世界から排除すること。
リリウム・ノクスは、選択する存在であり続ける限り、
神にも、災厄にもなり得る。
救うために選ぶのか。
守るために拒むのか。
選ばないという選択は、許されるのか。
そしてノクス自身もまた、
「選ぶことの責任」に怯え始めていた。
人と兵器。
命令と自由。
管理と共存。
そのすべての境界線を越えた先で、
彼らは問い続ける。
――それでも、共に生きられるのか。
これは、
兵器でも神でもない存在が、
未来を“選び続ける”物語。