あらすじ
大規模災害そのものは予測できない。
だが災害後の現場では、崩落や爆発といった二次災害によって、救助に向かった人間が死にすぎていた。
この状況を変えるため、政府は二次災害の兆候を検知し撤退アラームを鳴らすAI〈S-HAD〉と、危険作業を肩代わりする半自動無人機を開発する。
その実証のために編成されたのが、正式配備前のAIレスキュー試験部隊だった。
AIは警告を出す。
無人機は瓦礫を支える。
それでも、現場で「行くか、引くか」を決めるのは人間だ。
判断は記録され、成功も失敗もデータになる。
正解は保証されない。
時には、犠牲が出る。
それでも彼らは現場に立つ。
誰かが判断しなければ、もっと多くの命が失われるからだ。
これは、AIに撤退を告げられながら、
それでも判断を引き受ける人間たちの物語。