あらすじ
主人公・田中晃(たなか あきら)。
彼は人生の大半をゲームに捧げてきた男だった。
神ゲーはもちろん、理不尽判定・即死トラップ・説明不足の極み――
世に言う「クソゲー」「死にゲー」をすべて踏破。
バグも悪意も仕様として受け入れ、心を折られ続けた末に到達した境地は、
**「ゲームは殺しに来るもの」**という悟り。
そんな彼が次に手を出したのは、
世界一の死にゲーと名高いVRMMO――
《アーク・デス・オンライン》。
・敵のレベルは表示されない
・初見殺しは当たり前
・攻略情報は役に立たない
・一度の判断ミスが即・全ロスト
クリア率は限りなくゼロ。
多くのプレイヤーが心を折り、引退していった地獄のゲーム。
だが田中晃は違った。
「――ああ、これだ」
死ぬことを前提に動き、
理不尽を読み、
仕様の裏を“悪意ごと”飲み込む。
彼のプレイングは、常識外れで、効率最悪で、
それなのに――なぜか生き残る。
やがて掲示板は騒然とし、配信者は彼を追い、
運営すら想定していなかった攻略法が生まれ始める。
これは、
神ゲーもクソゲーも全てやり込んだ男が、
死にゲーの世界で「唯一、死なないプレイヤー」になる物語。