あらすじ
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
【登場人物紹介】
◆リリア
本作の主人公。公爵令嬢アリアンヌに仕える地味で控えめな侍女。主人のためならどんな汚れ仕事もこなす忠誠心を持つが、そのせいで全ての罪をなすりつけられてしまう。クロードの元で、内に秘めた類稀なる才能を開花させていく。
◆クロード・フォン・ヴァルハイト
「氷の公爵」と畏れられる、王太子アランの側近。常に冷静沈着で、他人に興味を示さない。リリアを「無能な侍女」と蔑んでいるように見えたが、その裏では彼女の真価と苦境を見抜いていた。
◆アリアンヌ・フォン・ベルンシュタイン
王太子アランの婚約者である公爵令嬢。美しいが性格は傲慢で自己中心的。問題を起こしては、すべてを侍女であるリリアに押し付けてきた。保身のため、リリアを陥れる。
◆アラン・フォン・エストリア
この国の王太子。婚約者であるアリアンヌの我儘に辟易しているが、自身も浅はかで人の本質を見抜く力がない。アリアンヌとリリアを断罪するが、それが自らの首を絞めることになるとは知るはずもない。