あらすじ
西暦2025年、現代日本。加速する少子高齢化と膨らみ続ける国債を前に、国家は一つの禁忌に手を染めた。「改正ダンジョン法」。60歳以上の国民を「間引き」、ダンジョン最深部へと放逐することで社会保障費を圧縮し、彼らの遺産で国を救う――。 その無慈悲な執行により、人類未踏の地、地下300階層で絶命した60歳の男、佐藤。しかし、そこに満ちていたのは、現代科学が到達し得ない「中性子レベルの極微魔素」であった。 死した細胞は原子核から分解・再編され、彼は銀髪紅瞳、身長183cmの圧倒的な超越者として再誕を果たす。魔素を中性子レベルで操り、物質や生物を自在に分解・構築する唯一無二の権能。 国家が棄てたはずの「老いた負債」は、もはや己の血肉をも再定義し、魔法とスキルを駆使して現代社会という「システム」そのものを裏側から支配し始める。 これは、自分を棄てた世界に復讐するためではなく、自らの至福と安寧のために、立ち塞がる組織も、魔物も、物理法則さえも中性子レベルで「分解」して進む、圧倒的密度の現代ファンタジー。