あらすじ
SNS中毒だった俺は、スマホを見ながら歩いていてトラックに轢かれた。
気がつくと、真っ白な空間。 目の前には——胡散臭い魔法使いコスプレの神様がいた。
「私はツクヨ。転生担当の神……というか、社畜みたいなもんかな」
ノルマに追われる神様(?)から告げられたのは、異世界転生。 転生者には特別なスキルが与えられるらしい。
「あなたの前世での最頻行動を分析した結果——最適なスキルを選定しました」
期待に胸を膨らませる俺の目の前に表示されたのは——
【スキル】いいね(Lv.1)
「……は?」
剣聖でも、魔法適性でも、チートスキルでもない。 ただの「いいね」。
「A級チートは1世紀に50名まで。あなたは凡人枠です」 「凡人枠!?」 「予算の都合なんだよ。でも、使い方次第では化けるかもよ?」
こうして俺は、戦闘力ゼロ、スキルは「いいね」だけという最弱ステータスで異世界に放り出された。
冒険者ギルドでは門前払い寸前。 モンスターとは戦えない。 完全に詰んだ——と思った。
でも、受付嬢に「いいね」を送ってみたら——
「っ……! なんですか今の……すごく嬉しいです……もう一回……」
効果、ありすぎじゃない?
戦闘には使えない。 でも——人の心を動かす力がある。
果たして「いいね」だけで、俺はこの異世界を生き抜けるのか?