あらすじ
平凡な村で妹エリスと静かに暮らしていた少女、アリス・ヴァルド。
だがある日、国家は「成人男性と戦闘可能な女性」を無差別に徴兵し、彼女の日常は唐突に終わりを告げる。
守るべき家族がいる――その想いだけを胸に、アリスは女兵士として訓練キャンプへ送られた。
過酷な訓練、消耗品のように扱われる命、そして人間を凌駕する敵《機械兵》。
少女たちは“兵士”になる前に、人として壊されていく。
それでもアリスは生き残るため、仲間と共に戦場へと進む。
一方、妹エリスは「保護」の名のもと軍に引き取られ、極秘実験の被験体となっていた。
薬物によって感情を削られ、意思を奪われた彼女は、やがて敵勢力の象徴として戦場に現れる。
姉を忘れたまま、あるいは――忘れさせられたまま。
「守るために戦った結果、私は何を壊したのか」
命が数字として消費される戦争で、
姉妹は敵として再び向き合う運命に引き裂かれる。
これは、希望を信じた少女が“生き残ること”そのものと戦う、残酷で静かな戦記譚。