あらすじ

文明は、刃でも疫病でもなく“煙”に滅ぼされた。 ──そう知られぬまま歴史は消えた。 ジェノヴァの商人レオナルドは、家族の借金を返すため “影の商務院”から危険すぎる密命を受ける。 「新世界にある“煙の王国”へ行け。 神官どもが吸っている香を奪え。 外来の薬を混ぜ、文明を内側から溶かせ。」 向かう先は、 アステカ・マヤ・インカを思わせる巨大文明── 煙を吸うことで神託を行う“ウル・ナァル王国”。 そこで出会ったのは、 琥珀色の瞳を持つ 少女神官イツィル。 煙を読み、未来を視る彼女は、 都市の心臓部そのものだった。 レオナルドは知っている。 この王国は“薬”ひとつで崩壊する。 そして滅びる運命にあることも。 それでも彼は、 儀式の煙の中で涙をこぼした少女を 放っておくことができなかった。 滅びを運ぶ商人と、滅びの中に生きる神官少女。 二人の出会いが、文明の死因を書き換えてゆく──。 南米幻想史×薬学×政治×禁断の恋。 “煙と薬”によって崩れる文明の物語、開幕。

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カクヨム
カクヨム2025/12/28
  • 現在の作品煙に沈む王国で、僕は少女神官と文明を壊す