あらすじ
清王朝の嘉慶(かけい)十八年(一八一三)の紫禁城。
宦官の張立傑(ちょうりっけつ)は后妃の徐(じょ)氏の世話をしながら、先輩宦官の劉金(りゅうきん)から聞いた、景山(けいざん)に灯る明王朝の崇禎帝(すうていてい)の鬼火を恐れていた。明王朝滅亡時に自殺をした崇禎帝は、五人の宦官を呪い殺さなければ成仏できないとのことだった。噂ではすでに四人が犠牲になったと言うが、劉金は単なる迷信だと嗤う。
皇族の愛新覚羅旻寧(あいしんかくらびんねい)も鬼火の話に興味を持ち、その鬼火を見るため、立傑に供を命じてきた。二人が景山に登ると不審な男がおり、捕まえようとするが逃してしまう。一旦、景山の鬼火はその男の仕業と決着がつくが、劉金のようすが夢遊病者のように変わり、立傑は心配をする。
後日、後宮に王朝転覆を謀る天理教徒(てんりきょうと)が侵入してくる。旻寧や立傑は迎え撃つが、崇禎帝の鬼火に魅入られていた劉金は、鬼火に操られて天理教徒に味方をしたことで討たれてしまう。
奇しくも五人目の犠牲者になった劉金により崇禎帝の怨念は消え、鬼火騒動は収まった。