あらすじ
自ら命を絶った者は、死後、成仏を許されない。
辿り着くのは、生者には決して見えない現代の裏側――
幽霊となり、化け物と殺し合いを続ける地獄のような世界。
そこでは、死ぬことすらできない。
なぜなら、彼らはすでに死んでいるからだ。
未練が力となり、後悔が武器となる。
傷つき、砕け、喰われても終わりは来ない。
待っているのは再生と、次の戦いだけ。
主人公もまた、その世界で目を覚ました一人の幽霊。
だが彼は、自分がなぜ死んだのかを覚えていない。
自殺の記憶も、救いの理由もないまま、罰だけが与えられていた。
「俺は、本当に自殺したのか?」
成仏できる保証はどこにもなく、
救われる条件すら示されない。
ただ、終わらない殺し合いの中で、
主人公は自分の“死”と、この世界の真実に迫っていく。
これは、
死ねない幽霊たちが、救いのない戦場で戦い続ける現代怪異譚。