あらすじ

安寧田櫻子は、誰よりもおしゃべりで、想像力豊かな小学六年生。一方、氷室静は、感情を表に出さず、一日の会話が「……そう」だけで終わることもある、無口な少女。  春、櫻子は静に一目惚れした。それから毎日、櫻子は静に話しかけ続ける。物語のこと、空想のこと、心に浮かんだすべてのこと。静はいつも「……そう」としか答えない。でも櫻子は気づいていた。静の目が、ほんの一瞬だけ、自分を見る瞬間があることに。  夏、作文コンクールに落選して落ち込む櫻子に、静が初めて自分から話しかけた。 「……あなたの物語、好きだった」  ――その短い言葉が、櫻子の世界を変えた。  饒舌と沈黙。春の雨と冬の雪。正反対の二人が紡ぐ、言葉を超えた恋の物語。  桜が散る季節に始まり、再び桜のつぼみが膨らむ季節に至るまで――少女たちの、静かで、でも激しい一年。

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カクヨム
カクヨム2025/12/28
  • 現在の作品【微百合青春短編小説】氷室さんは静かに暮らしたい ~饒舌と沈黙の間で~(約16,000字)