あらすじ

まだ、剣が世に在った時代。 富士の麓の町で育った少年・藤吉郎は、幼い頃から剣に魅せられていた。 刀筋の美しさ、空を裂く音。そのすべてが、彼にとっては修行ではなく“美”だった。 成長した藤吉郎は各地の道場を巡り、道場破りを重ねる。 若くして敵なしとなり、自身を最強と信じるようになるが、都――京の道場で、一人の師範に敗れる。 力でも技でも劣ってはいないはずなのに、なぜか一太刀も届かない。 師範は言う。 「君は弱くはない。しかし、誰よりも強くはない」 その言葉の意味を理解できぬまま、藤吉郎は迷いの中へと落ちていく。 さらに故郷の師を失い、剣を振る理由さえ見失ってしまう。 強さとは何か。 剣は、何のために振るうのか。 多くの剣士と対峙し、悩み、歩き続けた先で、藤吉郎が辿り着いた答えとは――。 これは、剣の頂きを“まだ知らぬ”剣士の、道半ばの物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/28
  • 現在の作品未だ、剣遠からず