あらすじ
あらすじ
東京発・新大阪行き「のぞみ12号」。
仕事に追われる出張の午後、広樹は隣の席に座った女性と、ふとしたきっかけで言葉を交わす。
映画の話、仕事の悩み、そして何気ない笑い。
三時間のあいだに生まれたのは、名前も知らない誰かとの小さなぬくもりだった。
終点・新大阪。
改札口で別れたあと、もう一度会うことはないかもしれない。
それでも——あの三時間が、確かに心に灯をともした。
東京と大阪を結んだのは、三時間の線路と、一瞬の心の距離。
登場人物リスト
■ 広樹(ひろき)
三十代前半。東京の広告代理店に勤める会社員。
穏やかで誠実だが、どこか仕事に疲れた影をまとっている。
東京と大阪を行き来する出張の中で、「日々に流される自分」を感じながらも、
心のどこかで“何かを変えたい”と思っている。
のぞみ12号で偶然出会った女性との三時間の会話が、後の人生に静かな余韻を残す。
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■ 由香(ゆか)
二十代後半。名古屋勤務のメーカー社員。
まじめで少し不器用、でも心の奥に芯の強さを持つ女性。
仕事に追われる日々のなかで、広樹と新幹線で隣り合わせる。
軽やかな会話の裏で、彼女もまた“何かを変えたい”と感じていた。
三年後、再び新幹線で彼と出会い、少しだけ時間の流れを信じられるようになる。
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■ 新幹線(のぞみ号)
ふたりをつなぐ“舞台”であり、もう一人の登場人物。
東京から新大阪までの三時間という限られた空間の中で、
偶然と静けさ、そして小さな奇跡を運ぶ存在。
——窓の外を流れる景色が、ふたりの心の距離を映し出す。